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知られざる大阪の近代建築 日本通運大阪支店 日通関西ビル (2017.21)

再開発が進んでいる梅田貨物駅跡地の少し南側に、日本通運の大阪支店が入っている「日通関西ビル」がひっそりと存在している。大阪環状線の車内からよく見える位置で、「日本通運」の看板がよく目立つので「梅田の日本通運」とかいえばわかる人も多いのでは?

一見、何の面白みもないただのビル。

しかし・・・

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大きな玄関付近にある右横書き (あるいは 1 行 縦書き) で「定礎」と刻まれた礎石。戦前の「あの時代」を連想させてくれるものである。

今時ありえないぞ・・・

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写真のパッと見ではスケール感がいまいち伝わらないかもしれない。でも上の写真で道行く大人の背丈と比べてもらえればわかる通り、基壇部分だけで大人の背丈を超えるほどの高さがあって、建物の前に立っていると威圧感を感じる。

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たしか日本通運の社史にはビルの玄関ホールの前で撮影された満州に出兵する兵士たちの写真が掲載されていたはず。

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消火栓?

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地下室の採光用の窓と思われる。

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建築時期はおそらく昭和初期ごろ何ではないかと思う。ただ残念ながら、このビルの詳細な建築年数の情報にたどり着くことはできなかった。設計者も施工者もまったく不明。

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右側の小さな勝手口?のようなところは日通商事の大阪支店の表示がある。 

 

この周辺でもちょっと前までは

  • 大阪中央郵便局の庁舎 (民営化したので庁舎というのもあれだが)
  • 阪急百貨店
  • 阪神百貨店 (大阪神ビル)

といった戦前建築があったんだけど、いずれも改築済み。

多くの人の利用した百貨店や郵便局とは違い、近代建築に関心を持つ人の間でもその存在が近代建築であることすらあまり知られることもないまま、ひっそりと姿を消す運命らしい。

 

撮影日 2015.286