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キヤノン製レンズのマウント素材が金属かプラスチックかという問題 (2016.305)

一眼レフおよびミラーレス用の交換レンズには、マウント側が金属製のものとプラスチックのものがある。これはキヤノンに限った話ではない。

一般的に言われている理解としては、金属マウントのほうが耐久性・耐摩耗性に優れる。

一方、樹脂マウントは軽量化に優れるという。

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カメラというのは趣味の世界で、カメラを純粋な道具ではなくコレクションとしてみなすマニアどもはこういう点にこだわるらしい。「プラスチックは安っぽいから嫌」というわけ。

まあ確かに、樹脂マウントは安っぽいというのはわかる。

また、樹脂マウントだと「樹脂の削りかす」が出て機構に悪さをするとか、下取りに出す際に安くなるとかいう話を聞いたような聞かないような。

 

メーカーの人が樹脂マウントの耐久性について語っている資料

デジカメ Watch で見つけた。

dc.watch.impress.co.jp

 

これによると・・・

――それでは、なぜほかのレンズは金属マウントを採用しているのでしょう?

水島:レンズの大きさや重量によって、そのレンズを支えるマウントに要求される強度が異なってきます。超望遠レンズや大口径レンズのような重いレンズを支えるとなると、やはり金属マウントの方が強度的には有利です。ただ、このレンズは非常に軽く強度の面でも十分と判断し、プラスチックマウントを採用しました。

 ということらしい。

実際にキヤノン公式サイトでレンズのラインナップを確認してみると、おおむね重い高級レンズは金属マウント、軽いレンズは樹脂マウントという使い分けになっているように思われる。

マウントが金属かどうかをサイトで確認する方法だが、キヤノンの場合、公式サイトのレンズ紹介ページの「仕様」には、マウント素材が判別できる画像が掲載されている。

 

軽いレンズが金属マウントで重いレンズが樹脂マウントという例

だがしかし、EF-M (ミラーレス専用レンズ) には首をかしげるようなものがある。たとえばこれとこれ。

 

EF-M22mm F2 STM

重量は約 105 g。2013 年に発売。

これは「パンケーキ」と呼ばれる軽量・小型なペラペラの単焦点レンズ。ズームはできないし、手ブレ補正すらついていない携帯性重視のレンズ。

だがしかし、驚くことなかれ、こんなに薄くて軽いのにマウントはなんと金属製である。

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キヤノン:EF-M22mm F2 STM|概要

EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM

重量は約 300 g。これは 2016 年に登場したばかりの最新型レンズ。約 8 倍ズーム。

しかし EF-M22mm に比べ 3 倍ほど重量のある重いレンズにもかかわらず、マウントはプラスチックである。

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キヤノン:EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM|概要

 

(画像はキヤノン公式サイトから)

どうしてちぐはぐなことになったのか?

EF-M レンズに関していえば、どうも、発売時期が関係しているように思われる。

現状、EF-M レンズとしては、以下の 7 レンズがラインナップされている。古い順に並べてみると・・・

 

  1. EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM (2012 年)
  2. EF-M22mm F2 STM (2012 年)
  3. EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM (2013 年)
  4. EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM (2014 年)
  5. EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM (2015 年)
  6. EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM (2016 年)
  7. EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM (2016 年)

 

このうち、1 から 3 までが金属マウントになっている。そのあと発売されたレンズは全部が樹脂マウントである。

 

憶測を書いてみると・・・

キヤノンは、EOS M シリーズでは見た目の質感を重視する方針で、それ用の EF-M レンズも外装は金属製、マウントも金属マウントを搭載することで高級感を演出することにした。

しかし、軽量化およびコスト削減のために金属マウントが重荷になっていた。どうせマウントが金属かどうかなんて、レンズはめたらわからんのだし。

だったらもういいや、外装だけ金属でいこう、ってなったので樹脂マウントになった。

って当たりなんじゃないかな?

まあ何の根拠もないのであてにしないように。